職業訓練といっても2つある
公的職業訓練
雇用保険を受給している方を対象としたトレーニングです。受講料は無料となっており、講義に必要な教材だけ費用がかかります。内容にもよりますが5000円から2万円っといた感じでしょうか。公的職業訓練の素晴らしい所は、受講料が無料というだけではなく、通っていいる間にも給付金を頂けるという所です。
通常の自己都合退職ですと、雇用保険受給の申請をしてから3か月程の待機期間があります。ですので離職して直ぐに受講すれば、待機期間を無視して給付が開始されるのです。(給付日数が伸びるという意味ではありません)また、雇用保険給付をすでに受けていて、公的職業訓練に応募した際に訓練中に給付日数が満了となった場合は給付日数が訓練終了まで延長されます。ただし、受給日数が一定数残っていないと受講することはできませんので、ご自身の管轄のハローワークで相談されることをお勧めします。
求職者支援訓練
こちらは逆に雇用保険を受給されていない方が通える訓練内容です。こちらも条件を満たした方に受講給付金が受け取れる可能性があります。月に10万円ほどいただけるようなので、とてもありがたい金額ですよね。条件については以下の通り。
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月25万円(年収300万円)以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいる所以外に土地・建物を所有していない
- 訓練実施日に全て出席している(やむを得ない理由がある場合でも、支給申請の対象となる訓練期間の8割以上出席している)
- 同世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
- 過去3年以内に、偽りその他の不正の行為により、特定の給付金の支給をうけたことがない
公的職業訓練について
職業訓練はコースによって、受講期間がまちまちで短いもの2か月ほど。長いもので6か月・1年とあります。一般的にあるコースの内容としては宅建・FP・簿記・WEB制作・介護・IT基礎・プログラミングなどでしょうか。これらの内容に合わせて委託された教育機関が受講希望の方に教えています。
公的職業訓練を受ける上での注意点
ここまではメリットをお伝えしてきましたが、受講にあたって注意すべぎこともお伝えしておきます。
- 出席率が8割を切ると強制退校となる!
- 月~金まで朝から夕方までみっちり授業があるので、コースの内容に興味がないまたは苦手分野であると続けることは難しいかも
- 1限50分で10分休憩があり、それが6限分で1日のスケジュール。昼休憩は1時間程。驚きなのが、授業中トイレに立つことがあると中抜け(一時授業を抜ける)と判断され、書類を提出を強要される(欠席・遅刻も同様)
- 再就職を目的としているため、訓練中から積極的な就職活動を強要される。コース内容にもビジネス基礎や面接対策などの内容が盛り込まれていることが多い
- 受講者を就職させることを目的としているため、資格を取るのは自身で行う場合が多い
- 募集時期によってコースの種類や数が違う。今月はFPのコースが3つあるのに来月は1つなど。よって早い内からアンテナを立てておき、受講内容を吟味しているほうが良い
- コースによっては受講前に、面接を行うもののある。提出書類と面接がある場合はその対応で合否が決定されます。面接時はスーツを強要されますのでご注意を
- 在校中に、就職をするもしくは修了後1~3ヶ月以内に就職する(結果がどうあれ活動をする)ことが前提。修了後は決まらければ月1で就職支援に参加
職業訓練に参加してみて
タイミングにもよるかと思いますが、大体1倍~2倍程度の倍率になるようです。介護については人気が無いようで1倍をきることもあるとか。
私が応募したコースでは、定員20名で少し定員割れしていた感じです。
訓練を応募する際は、ハローワークでの申し込みになります。封筒、切手、証明写真が必要になります。封筒と切手は合否の通知の際に使われる封筒を事前に自身で用意して提出するからです。証明写真は応募書類へ貼り付けるためですね。
また、今のご時世あるあるですが、コロナ感染予防のため休憩中でも私語は極力控えるようにと講師が釘を差してくる始末です。昼休憩もひたすら壁を見て食べましょうなんて冗談も。訓練校に通う上での交友関係の広がりは特に期待してはいけません。
職業訓練校を検討されている方の参考になれば幸いです。