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簿記3級合格したい人必見!簿記3級の攻略ポイント

タカ
タカ
リベ大でも強くオススメされている簿記3級にこの度合格することができました!私の経験を元に抑えるべきポイント・ノウハウ的なものを解説いたします。ネット試験に対応した内容にしていますので、これから受検を検討している方は必見です。

正式名称「日商簿記検定試験」は、1~3級、他初級があります。本記事では個人事業主・法人(中小)の経理として必要となる商業簿記が出題範囲となっている3級合格のためのポイント・ノウハウをご説明致します。ちなみに本記事は2021年7月現在情報を元にしております。詳細な出題範囲をお知りになりたい方は、こちらよりご確認ください。

簿記検定はネット試験と筆記試験の2種類ある

簿記検定は2020年から、筆記試験のみならずネット試験も受けられるようになりました。筆記試験は、6月、11月、2月に行われます。(1級は年2回の上、ネット検定なし)年に3回しか受検できない筆記試験よりは、ネット試験での受検をオススメいたします。

商工会議所のホームページにて、事前予約制で受検の申し込みを行えます。お住まいからお近くの商工会議所や専門学校、パソコン教室など認定された施設でお気軽に受検することができます。

ネット試験当日は、本人証明書(運転免許証、マイナンバーカード等)と電卓が必要になります。筆記用具も持ち込みは出来ず、メモ用紙と筆記用具は試験会場で渡されたものを使用します。また、時計も持ち込み不可でパソコンの画面で確認することとなります。電卓も四則演算ができるものと限定されており、それ以上の機能のついている関数電卓等は使用できません。

簿記3級合格の為のポイント

問題の構成を知る

簿記3級は制限時間60分で、大問が3つになっています。構成は以下の通りです。

  • 大問1 仕訳問題 15問 45点(3点×15)
  • 大問2 出題傾向わからず 問1(5問)と問2(5問)にわかれている 20点(2点×10)
  • 大問3 財務諸表(B/S・P/L) or 精算表(これらのどれか) 35点(4点×5、3点×5)

大問1は、仕訳問題が15問となっており20分前後で終わらせることが望ましいです。勘定科目はプルダウン形式で語群から選択して答え、金額は自身で入力します。(※カンマは入力不要)

大問1に限ったことではないですが貸倒引当金減価償却等の計算が必要で時間を要するものはとりあえず飛ばした方が良いです。試験は時間との勝負になるため、皆目検討のつかない問題や計算に時間のかかる問題はとりあえず飛ばすことが望ましいです。仕訳は数をこなしただけ精度が上がるので、試験当日まで可能な限りの仕訳問題を反復することが点数アップに繋がります。

大問2は、出題傾向がバラバラで予測がつかない所になります。何かしらの補助簿の問題だったり、総勘定元帳への転記問題だったり、語群からの穴埋め問題だったりとテストによって傾向が違います。問1と問2にわかれていて各5問の構成で、問2は比較的穴埋め問題が多い傾向にあります。所要時間は10分以内が望ましいです。簿記3級では鬼門とされる所です。

大問3は、財務諸表精算表のどれかが出題され、それらを完成させるというものです。財務諸表がもっとも出題される確率が高いですが、精算表も出題範囲に入っているので、全て学習しておく必要があります。また、それぞれの表の数値や用語を全て埋めても、それら全てに点数がつくわけではありません。点数としてカウントされる箇所が回答者に隠された状態で問題を解いていきます。よって必ず全て埋めなくてはと思わない様にして、わからない部分は飛ばすということが重要になってきます。所要時間は20分前後が望ましいですが、精算表が出題された場合、他より時間を要する可能性がありますので臨機応変に対応することが必要です。

問題を解く順番

60分というのは、思った以上に短いものです。焦ると凡ミスをしがちなので、しっかり落ちつて問題を解くのが前提条件なのですが、全ての問題でそれをしていては間違いなく途中で終了のチャイムが鳴ってしまうはずです。先にも記載しましたが時間のかかりそうなもの・検討がつかないものはさっさと飛ばしましょう。(最後まで空欄で良いという意味ではありません)

問題を解く大まか流れですが、まずは大問1(15問)を20分前後で解き終わるように心がけてください。

次に、大問2は飛ばして大問3にはいってください。理由は大問2の出題傾向の予測ができないため、簡単に解けることもあるかもしれませんが、まったくわからずどんずまってしまう可能性があるからです。配点も大問2は20点ともっとも低く最後にもっていった方が安定するからです。

大問3は、以下の問題のどれかが出る傾向にあります。20分をとりあえずの目安にすればよいです。

  • 決算整理前試算表から決算整理仕訳を行いつつ財務諸表(B/S・P/L)を完成させる
  • 決算整理仕訳を行いつつ精算表を完成させる

出題確率的に高いのは財務諸表です。私の場合は、繰越利益剰余金当期純利益(損失)のような合計値を出さないと答えられないものは飛ばします。計算にも時間を要しますし、他の項目が一つでも間違っていたらそれらは正しい数値にならないからです。問題を最後まで解き終えてから時間があるのであれば解くようにしています。

続いて、精算表です。この問題がもっとも時間を要すると思います。入力項目が多く、B/S P/Lの借方・貸方の位置で困惑するからです。完璧に埋めようとは思わず、わかるものからさっさと埋めるようにしましょう。こちらも当期純利益(損失)は最後に回した方が良いでしょう。

また、試算表について、これは試験では出ることはないだろうと言われています。(スクールの講師談)まったく学習しなくて良いことはありませんし、3級の出題範囲にも入っています。ネット試験も2020年から始まったばかりですのでいつ傾向が変わってもおかしくありません。

ここまできてようやく大問2にとりかかりましょう。目安の時間は10分です。穴埋め問題ならさくっと時間をかけずに終えることができますが、見たことのない補助簿問題がでてきたり、複雑な転記を行わなければいけないものもあります。私の場合はさらっとだけ読んで埋めれるものだけ埋めてしまってあとは無視することにしています。10分で出来ることは限られているので難解な問題は考えないことをオススメします。

ここまでで、50分です。残りの10分で飛ばした問題に取り掛かります。ここまでに全ての問題に目を通しているので落ち着いて問題に取り組めるはずです。また、見直しをして大問1と大問3の正解率を上げることに時間を使っても良いと思います

大問2はどれか正解していたら儲けもんと思うくらいで丁度良いと思います。答練を解いていても思いますが簡単な時は全問正解できるかなっていうレベルの時もありますが、そうならない可能性が高いので時間は掛けないように取り組んだ方が懸命だと思います。もちろん、この最後の10分で大問2をしっかり解きたいという方は解いても良いかと思います。しかし、配点は全20点です。

お試しで事前にネット試験を受ける

商工会議所のホームページに初級のネット試験を体験できます。ネット検定の雰囲気が概ね理解できると思いますので試験前までに一度は試してみたほうが良いかと思います。

こちらよりサンプルのネット試験をダウンロードいただけます。

基本的に勘定科目はプルダウン形式で選択、金額は自身で入力をします。金額には自動で,(カンマ)がつきますので数字だけの入力で問題ありません。もしカンマが入らない場合は試験官の方を呼んだほうが良いです。

サンプルネット試験 簿記初級 1問

ネット試験の画面です。下段の濃い緑色の部分に「第1問」「第2問」「第3問」が切り替えられるボタンがあります。真ん中には残り時間が常に表示されています。右端には「試験終了」のボタンがあります。もう全て解き終わったという方は60分またずに結果を見ることができますが、ギリギリまで見直しをした方が懸命だとは思います。

サンプルネット試験 簿記初級 2問
サンプルネット試験 簿記初級 3問

最後に

実際に検定を受けてみて、答練(予想問題)より易しめの印象を受けました。これなら、勉強したての方でも第1問の仕訳問題も15分以内に終えることが可能だと思われます。(私の受けた時の印象ですので難易度があがる時もあるかもしれません)

第3問も、そこまでひっかけてくる決算整理仕訳はなく、落ち着いて埋めていけば問題ないレベルでした。

第2問は、問1全滅でしたね。問2の方で6点稼いだ感じです。やはり第2問は傾向が本当に予測できません。無理に解こうとしないで他の問題の見直しに使って正解だったと思っています。

ネット試験ではその場で合否がわかるようになっています。上記画像の左側の紙を試験終了時にプリントアウトしていただけます。

赤枠で囲ったQRコードをスマホで読み取って右側のありがたーい合格証書をダウンロードできます。

受検を検討されている方が一発合格出来るように祈っております。この記事が簿記3級を学習している方の一助になってくれれば幸いです。

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